【由緒縁起】
六角庵はその名のとおり、六角型の珍しいお堂の尼寺であった。この堂内には丈六の地蔵菩薩の座像が安置され「子育地蔵尊」と呼ばれ、近在の人々から信仰されている。昔は花倉偏照寺の末寺であったが、幾星霜を経て老朽化したため、源昌寺4世仏州の弟子妙高という老尼僧が再建を発願した。そこで旧本寺偏照寺の承諾を得て源昌寺を本寺として、文政2年(1819)六角堂再建にとりかかった。妙高が高齢であったので弟子の法春尼がその志を受け継ぎ、文政三年に完成し、師の仏州玉頴を拝話して開山とし、正式な尼僧寺となった。その後無住寺院となり、現在では土地の人々と源昌寺とで守っている。
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