岳叟寺

七島山 岳叟寺
しちとうざん がくそうじ

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【所在地】

藤枝市五十海4-8-34

【開創】

天正二年(1574)

【宗派】

曹洞宗 藤枝市 洞雲寺末

【本尊】

釋迦牟尼如来

【由緒縁起】

  岳叟寺の開かれた天正年間というのは、武田氏家臣孕石主水佐が田中城主となっていた戟国争乱の混沌とした世の中であった。このような時代でも生き抜かねばならなかった五十海村の人々は、心の安堵を宗教に求めた。天正2年(1574)五十海村に明浦玖公という若い禅僧がやって来て、人々に禅の教えを説き、先祖供養のため寺院を建立することを薦めたので、浄財を喜捨し一宇を建立した。そして当時近隣に名の知られていた洞雲寺の信屋聚哉を拝請して開山とし、岳叟寺が開創されたのである。信屋聚哉は葉梨の利勝院等八ケ寺の開山となり、後に請われて榛原の大刹石雲院の輪住になった名僧である。
 その後250年経た文政3年(1820)10月、大圓鏡道の代に檀信徒が協力し、老朽化した本堂を再建した。その後この本堂を庫裡として使い、大正13年現本堂を再建した。さらに平成8年、7世正苗の晋山を記念して庫裡と書院に建て替え、境内を整備し薬師堂も大改築され、寺観も立派に整えられた。


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